川越え
かわごえ
名詞
標準
crossing a river
文例 · 用例
鬼貫 「川越えて赤き足ゆく枯柳」路通 なるほど。
— 岡本綺堂 『俳諧師』 青空文庫
そこで再び煩悩が起こり、山川越えて大江戸から、富士見の高原までまかりこし、そうしてこうやってご貴殿と、話をするようになりましてござる」 ヒョイと顔を突き出したが、額ごしに柴田三郎兵衛、将右衛門をギロリと見たものである。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
遮莫おれにしたところで、憐しいもの可愛ものを残らず振棄てて、山超え川越えて三百里を此様なバルガリヤ三|界へ来て、餓えて、凍えて、暑さに苦しんで――これが何と夢ではあるまいか?
— ガールシン 『四日間』 青空文庫
又 川越えて皷凍らぬ夜をほめぬ千鳥啼く夜の加茂の里びと 又明けては 後朝や雪の傘する舞衣うしろ手見よと橋越えてきぬ 冬川は千鳥ぞ来啼く三本木紅友禅の夜著干す縁に 舞衣五人紅の草履して河原に出でぬ千鳥の中に 嵐山名所の橋の初雪に七人渡る舞衣かな など色々あるが皆とりどりに面白い。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
彼に私淑する者は、彼の寡をもって北方の衆に敵し得たとか、南軍の貧をもって北軍の富に当たった、某戦場においては某将軍を破った、某月某日には某所において漲る流れを冒して川越えをなしたとか、その他かくのごとき逸事がある、かくのごとき軍功があると、言を極めて彼の徳と彼の力を称揚する。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
山川越えて大江戸から、追っかけて来たのを知らないのか!
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
湯漬を喰べ終ると、「いや、長坐長坐、陽の入りまでには、飛騨川越えて、こよいの宿舎まで退りとうござる。
— 第一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
これが一時にうごき出すと、鼓を合せて、白川越えの上や鹿ヶ|谷のふところでも山を裂くような武者声がわきあがった。
— 風花帖 『私本太平記』 青空文庫
作例 · 標準
橋がまだなかった江戸時代、旅人たちは人足の肩に担がれて川越えをしていた。
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「よし、日が暮れる前に一気に川越えをするぞ!」と隊長が声を張り上げた。
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昨夜からの激しい雨で増水し、今日の川越えは見合わせることに決まった。
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箱根の山を越えるのと同じくらい、大井川の川越えは東海道の難所として知られていた。
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