帰り荷
かえりに
名詞
標準
homeward cargo
文例 · 用例
明日ア帰り荷だで、行ぐ時ア空馬車|曳つぱつて行ぐのだもの。
— 石川啄木 『天鵞絨』 青空文庫
それから殺生小屋に帰り荷物を持って大急ぎで下り、大槍の小屋も過ぎ槍沢の小屋で靴をかえ、一ノ俣の小屋を通ってどんどん下りました。
— 加藤文太郎 『単独行』 青空文庫
重吉は船頭から尾張藩の御船印と浦賀奉行の御判物を受取り、伊豆生まれの水夫を五人雇い入れて半田村の藤介を楫取にひきあげ、水夫頭に庄兵衛、帆係一番に為吉、同じく二番に七兵衛を据え、賄の孫三郎、水夫、綱取、飯炊など合せて十四人、帰り荷の燈油二百樽、大豆二百俵を積み、十月の下旬に江戸を出帆した。
— 久生十蘭 『重吉漂流紀聞』 青空文庫
忘れも致しません、あれは秋のなかば、月の非常にいい夜でございましたが、私は十二時すぎに店をしまいまして、それから大いそぎで築地の或る心易くしている料理屋へ風呂をもらいに行きまして、かえりには、屋台でおそばを食べ、家へ来て勝手口をあけようとしても、もう内|桟をおろしてしまったようで、あきませんでした。
— 太宰治 『男女同権』 青空文庫
かえりに狐が、月夜のなたねばたけのなかを歩いていますと、たいへんよいにおいがします。
— 新美南吉 『狐のつかい』 青空文庫
そしてその学校の行きかえりにはいつでもホテルや西洋人の会社などがならんでいる海岸の通りを通るのでした。
— 有島武郎 『一房の葡萄』 青空文庫
子どもが学校の寄宿へはいり私達がベルリンに移り住む前夜のオペラ見物のかえりに三人はまたカフェー・ド・ユ・ラ・ペイユに行った。
— 岡本かの子 『オペラの辻』 青空文庫
「……ゆきかえりに、潜らせようッてつもりですが、まあ、あとで中を御覧なさい。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
作例 · 標準
遠洋漁業の船は、満載の帰り荷を積んで港に戻ってきた。
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地方へ向かったトラックは、帰り荷を確保して効率的な運行を図る。
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旅行者は、旅先で買ったお土産を帰り荷として大事に抱えていた。
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