膿腫
のうしゅ
名詞
標準
文例 · 用例
母は卵巣膿腫、すなわち俗にいう脹満で死んだのだ。
— 大杉栄 『自叙伝』 青空文庫
母は数年来重い糖尿病を患っていたが、それを克己的に養生して治すということは性質として出来なかったし、三年前膵臓の膿腫というのをやった時は、誰しも恢復する力が母の体の中にのこっていようとは考えなかった。
— 宮本百合子 『母』 青空文庫
翌々年に膵臓膿腫を患い、九死に一生を得たときも、母が讚歎したのはやはりその力であった。
— 宮本百合子 『母』 青空文庫
それに医家フィロティモスも、包帯をして下さいといって指をさし出した男に向い、その顔つきや吐く息から肺臓の膿腫と認めると、「君はいま、爪などにかかりあっているときではないよ」と言ったというではないか。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫