御覧
ごらん
名詞
標準
文例 · 用例
「まァ民さん、御覧なさい、入日の立派なこと」 民子はいつしか笊を下へ置き、両手を鼻の先に合せて太陽を拝んでいる。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
御覧ぜよ、奥方の御目には我れを憎しみ、殿をば嘲りの色の浮かび給ひしを」 女子は太息に胸の雲を消して、月もる窓を引たつれば、音に目さめて泣出る稚児を、「あはれ可愛し、いかなる夢をか見つる。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
殿も我が心を見給へ、我が良人も御覧ぜよ。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
神もおはしまさば我が家の軒に止まりて御覧ぜよ、仏もあらば我がこの手元に近よりても御覧ぜよ。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
」「だが御覧なさい、『負けたァ』、たゞそれしか言はないもの、ね。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
御覧なさいこの頃のこの男は、心は以前より快活なのに、さも物哀れな首条を見せてゐます。
— 中原中也 『小林秀雄小論』 青空文庫
」「併し成績を御覧なさい。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
」「僕に貸して御覧なさい。
— ――飜弄さる 『蜻蛉』 青空文庫