春時
しゅんじ
名詞
標準
文例 · 用例
我々は人生の青春時代に、過剰の情慾に悩みながら、不断の休みなき勉強と修業をせねばならない。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
だが昔の学生や青年らは、全くその青春時代を禁圧されてた。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
そして私共は、既にかうした青春時代の花やかな、とはいへいくぶん狂気じみた創造の夢を過去に微笑して観ることさへもできる。
— 愛の詩集の終りに 『愛の詩集』 青空文庫
これに反して西洋の詩人は、概してみな年の若い青春時代に善い詩を作つてゐる。
— 萩原朔太郎 『詩に告別した室生犀星君へ』 青空文庫
」「春時分は、筍が掘って見たい筍が掘って見たいと、御主人を驚かして、お惣菜にありつくのは誰さ。
— 泉鏡花 『若菜のうち』 青空文庫
その、青春時代、或いは、若い頃、どんな雰囲気の生活をして来たか、それに依って人間の生涯が、規定せられてしまうものの如く、思わせるのは、実に、井伏さんの下宿生活のにおいである。
— 太宰治 『『井伏鱒二選集』後記』 青空文庫
しかし泣けない私たちが憧れるのは、とにもかくにも泣けた青春時代であろう。
— 織田作之助 『中毒』 青空文庫
この小説で私は自分の少年時代及び青春時代の回想の額縁の中にとらえた名曲堂という古レコード店一家を、そこの息子の少年工(はじめは新聞配達)を中心に描いたのだが、『四つの都』ではこの小説の名曲堂の話は殆んどそのままとり入れられている。
— 織田作之助 『四つの都』 青空文庫