初音
はつね
名詞
標準
first warbling heard in a New Year
文例 · 用例
私は最初音楽上の技巧について言つたから、そのことでも結論をして置くが、――要するに、すべてその物自体でなくそれを表現することゝかなんだとか、副次的なことでの困難は、何時も生命に座標軸を課することから起るのだ。
— 中原中也 『生と歌』 青空文庫
あれ見給へ、飛びゆく姿もさやかなるを」と指さゝれて、あはれこの子規いつも初音をなく物になりぬ。
— 樋口一葉 『すゞろごと』 青空文庫
むかしは島原にて聞くを悦びし時鳥も今は聞かぬ初音に五文字をたくむなど、人のするほどのことは仕尽してのなれの果にもまた楽みあり。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
それからまた、現在の二葉屋のへんに「初音」という小さな汁粉屋があって、そこの御膳汁粉が「十二か月」のより自分にはうまかった。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
米は前へ駆抜けて、初音はこの時にこそ聞えたれ。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
結ぶも解くも女帶や、いつも鶯の初音に通ひて、春待月こそ面白けれ。
— 泉鏡太郎 『五月より』 青空文庫
お小やすみかた/″\立寄つたのが……門前の、宮川か、いゝえ、木場の、きん稻か、いゝえ、鳥の、初音か、いゝえ。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
――御免下さい……お約束はしましたけれど、かう降つて來ては持ち出さないわけには行かない、蝙蝠傘にて候ゆゑ、近い處の境内の初音を襲つた。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
作例 · 標準
新年の朝、遠くから聞こえる初音に耳を澄ませた。
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古くから、初音は春の訪れを告げるものとされてきた。
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その鳥の初音は、希望に満ちた新年の始まりを象徴していた。
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ウィキペディア曖昧さ回避
出典: 初音 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0