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小褄

こづま
名詞
1
標準
文例 · 用例
小褄を取った手に、黒繻子の襟が緩い。
泉鏡花 鷭狩 青空文庫
小褄の色が露に辷って、こぼれ松葉へ映るのは、どんなにか媚かしかろうと思う。
泉鏡花 古狢 青空文庫
臺所の豪傑儕、座敷方の僭上、榮耀榮華に憤を發し、しや討て、緋縮緬小褄の前を奪取れとて、竈將軍が押取つた柄杓の采配、火吹竹の貝を吹いて、鍋釜の鎧武者が、のん/\のん/\と押出したとある……板の間ヶ|原や、古戰場。
泉鏡太郎 霰ふる 青空文庫
台所の豪傑儕、座敷方の僭上、栄耀栄華に憤を発し、しゃ討て、緋縮緬小褄の前を奪取れとて、竈将軍が押取った柄杓の采配、火吹竹の貝を吹いて、鍋釜の鎧武者が、のんのんのんのんと押出したとある……板の間ヶ原や、古戦場。
泉鏡花 霰ふる 青空文庫
――杜若の花を小褄に、欠盥で洗濯をしている、束ね髪で、窶々しいが、(その姿のゆうにやさしく、色の清げに美しさは、古井戸を且つ蔽いし卯の花の雪をも欺きぬ。
泉鏡花 河伯令嬢 青空文庫
無法者が、足を其方に向けて、じりじりと寄るのを避けもしないで、かえって、膝掛を取って外すと、小褄も乱さず身を軽く、ひらりと下に下り立ったが。
泉鏡花 式部小路 青空文庫
」 持てとも言わず、角樽を柳の枝に預けると、小褄をぐい、と取った緊った足の白いこと。
泉鏡花 卵塔場の天女 青空文庫
成程、引続けて二度狙うのは、自信がない、連発だけれども、」 空を打たれて、手練に得ものを落されたように――且つ器械を検べようとする注意だと思ったように、ポカンと渡すと、引取るが疾いか、ぞろりと紅の褄を絞って小褄をきりきりと引上げた。
――(前題――楊弓) ピストルの使い方 青空文庫