軍命
ぐんめい
名詞
標準
文例 · 用例
」――4.進軍命令は歡呼の聲をもつて迎へられた、そしてあちらでもこちらでも「有難い、愈敏感であつた。
— 關口存男 『新獨逸語文法教程解説』 青空文庫
一月半ほど前に、一月分の糧食と身廻品とを背負い、鼻をつままれても分らぬような暗い路を、何の罰でか、「落伍者はたたき斬るぞ」と指揮の将校に脅かされながら――この移動は軍命令によって行われたのである――、何十回も川を徒渉して歩いた、その同じ路に違いないのだが、昼間トラックで通ると、まるで感じが違う。
— ある新聞記者の見た敗戦 『比島投降記』 青空文庫
代表者を前庭にあつめ、いかめしい態度で軍命令を読みあげた。
— ――マニラ籠城日記 『十三夜』 青空文庫
察するに、この高※の就任をよろこばぬものか、あるいは軍命をかろんじておるものに相違ない。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
ところで、遺書にある如く生体解剖の軍命令が石山教授の許にきたのは、どういうことからであろうか。
— ――生体解剖事件始末記―― 『戦争医学の汚辱にふれて』 青空文庫
孔明は、是非ない顔して、「然らば、万一にも、軍命を怠ることあらば、いかなる罪にも伏すべしという誓紙を差出されい」と、いった。
— 望蜀の巻 『三国志』 青空文庫
二の陣について来い」 軍命として言った彼のことばは、個人を超えたひびきで、もうそれに、私事をさしはさむ余地などなかった。
— 風花帖 『私本太平記』 青空文庫
彼らは、すでに当初、「矢矧川から西へは一歩も進んではならぬ」 という軍命令の下におかれていたのである。
— 風花帖 『私本太平記』 青空文庫