蟻塚
ありづか
名詞
標準
anthill
文例 · 用例
さて、全く崩折れてしまったあとの何にもない自分の内部をひょいと覗きますと、夕立のあと、蟻塚を蟻の子が粒々積み上げて直すように、「無」が「無」に向って頻りに粒々を積み上げています。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
それは大きな、不恰好な、山のやうな製粉所で、蟻塚をめぐる蟻のやうに、貨物列車が終日そのまはりを動いてゐる。
— オウ・ヘンリ 『水車のある教會』 青空文庫
私は軒の長い御かげでとばしりの来ない部屋に座って蟻塚は崩されたり埋められたりすまいか、蟻地獄の摺鉢も、大方流れたろうなどと思う。
— 宮本百合子 『無題(三)』 青空文庫
二百の荷担ぎ――それに、車や家畜をふくめた長蛇の列が、イギリス駐屯軍の軍用電線にそうて、蟻塚がならぶ広漠たる原野を横ぎってゆく。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
しかし、とにかく、千の蟻塚よりも、百万の土竜丘よりも高く、小さい子供達の短い股で計れば、大変高い山ということになるであろう。
— A WONDER BOOK FOR BOYS AND GIRLS 『ワンダ・ブック――少年・少女のために――』 青空文庫
………他の獣の窩へ這い込む、蟻塚をやたらに荒らす、蝸牛を殻ごと噛みくだく。
— ДУЭЛЬ 『決闘』 青空文庫
それもそのはず、蟻塚の中を手当り次第にかき寄せるのと違いはない。
— POIL DE CAROTTE 『にんじん』 青空文庫
『私は幾度も朝の太陽が暖く照りはじめる時分に、蟻達が小な蟻塚のまはりをとりまいて働いてゐるのを見て楽しんだ。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日蟻塚について考えている。
蟻塚という言葉は日本語で重要だ。
彼は蟻塚の意味を理解している。
この文には蟻塚が含まれている。