拝み打ち
おがみうち
名詞
標準
文例 · 用例
初太刀の袈裟掛け、二度目の突き、三度目の真っ向拝み打ち、それが皆外されたので武士は心中驚いていた。
— 国枝史郎 『三甚内』 青空文庫
胴を取られても小手を打たれても、擦った擦ったといって置いて、敵が急って飛び込んで来るところを、真っ向から拝み打ち、ただ一撃でやっつけるのだ」「観世、おれとはどうだろう?
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
」と吼えながら、何という残虐陣十郎は、澄江の背を拝み打ち!
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
11 シ――ンと切り下ろした陣十郎の刀が、仆れている主水を拝み打ちに、眉間から鼻柱まで割りつけようとした途端、日の光を貫いて小柄が一本、陣十郎の咽喉へ飛んで来た。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
」と叫んだ伊集院、真っ向から拝み打ち!
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
「ク、くたばれーッ」と薪十郎、気勢に乗って拝み打ち、シ――ンと真っ向から打ち下ろした。
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
これを取上げると、後ろから拝み打ちに一撃をくらわせ、声も立てずに穴の底へ崩折れたところを、上から滅茶滅茶に土を崩し込んで、金蔵の死骸ごと穴を埋め、鍬を土の中へ突っ込んだ上、気休めに石などを並べて引きあげたのでした。
— 金蔵の行方 『銭形平次捕物控』 青空文庫
猪口才なと跳ね上がった河内房は、再び大上段から新九郎の肩口へビシリと拝み打ちに来たのを、ヤッと払って返す太刀と敵の三の太刀がガッキと火の匂いを発して十字にぶつかる。
— 吉川英治 『剣難女難』 青空文庫