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歯朶

しだ
名詞
1
標準
文例 · 用例
大きな歯朶や密竹で装われている丘がいくつか車の前に現れ、後に弾んで飛んで行く。
岡本かの子 河明り 青空文庫
大きな歯朶とか蔓草で暗い洞陰を作っている河岸から、少し岐れて、流れの中に岩石がある。
岡本かの子 河明り 青空文庫
私の肉体は盛り出した暑さに茹るにつれ、心はひたすら、あのうねる樹幹の鬱蒼の下に粗い歯朶の清涼な葉が針立っている幻影に浸り入っていた。
岡本かの子 河明り 青空文庫
歯朶が生い囲んでいる入口の辺を過ぎると、岩窟の岩肌が灯に照し出された。
岡本かの子 富士 青空文庫
「すこし塩をつけて喰べてみたらどう」 石膏屋のおかみさんが歯朶子に教えて呉れた。
岡本かの子 百喩経 青空文庫
おかみさんは歯朶子に払う助手料を差引く代りに石膏置場の小屋を少し綺麗に掃除して呉れた。
岡本かの子 百喩経 青空文庫
すこし塩をつけて喰べてみましょう」 歯朶子が返事した。
岡本かの子 百喩経 青空文庫
小屋の真中の勇ましい希臘の彫刻に手鞄を預けて歯朶子と男の逢い曳き――いきなり歯朶子は男の頬をびしゃりと叩いた。
岡本かの子 百喩経 青空文庫