茹卵
茹卵
名詞
標準
文例 · 用例
皿と笊にもられていた一ツの茹卵も、一と切れの豚肉の油煮も残っていなかった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
石を敷いた路の右側には白いアセチリン瓦斯の燈があって、茹卵や落花生を売る露店が見えていた。
— 田中貢太郎 『女の首』 青空文庫
笊に盛り上った茹卵。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
彼は街路で、この民族の衝突し合っている事件とは無関心に、笊に盛り上っている茹卵を見つけると、支那人の顔を思い出した。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
しかし、この記念すべき朝の食卓には、ホットケイキ、おいしい小さな川鱒、ロース焼の馬鈴薯、新鮮な茹卵、それからコーヒーなどをマイダスに、そして姫のメアリゴウルドのためには一杯のパン入りミルクが供えてあったことと思います。
— A WONDER BOOK FOR BOYS AND GIRLS 『ワンダ・ブック――少年・少女のために――』 青空文庫
殆どやけになって、彼は茹卵を取って食べようとしましたが、これもすぐに川鱒やお菓子と同じように、金になってしまいました。
— A WONDER BOOK FOR BOYS AND GIRLS 『ワンダ・ブック――少年・少女のために――』 青空文庫
いくどもやり直しをしているうちに、鶏卵の三分の二ほどの大きさの、茹卵を二つ割にしたような、底の扁平な半球楕円形が出来上った。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
ゆうべのうちに下拵えをして置いた茹卵やハムでサンドイッチをこしらえたり、蜜柑水をつくったりなかなかいそがしいのです。
— 月光曲 『キャラコさん』 青空文庫