幻辞.com

脱ぎ

ぬぎ
名詞
1
標準
文例 · 用例
而して子供が遊び捨てた紙切れを庭になげたり、脱ぎ散らした小さな靴を揃へて下駄箱に入れてやつたりした。
有島武郎 小さき影 青空文庫
下駄箱の前に無頓着に脱ぎ散らかしたまゝに置かれてゐる小さないくつかの靴。
有島武郎 小さき影 青空文庫
彼れは武士が武器を捨てゝ遁世する時のやうな心持ちでゴムの手袋を脱ぎ捨てた。
有島武郎 實驗室 青空文庫
幸いに、二人は、そこの一室へ、そのズブぬれの靴を脱ぎ、その着物をかわかしうることになった。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫
私はまたスイッチをひねって、電燈を消し、お父上の外国土産の生地で作ったビロードのコートを脱ぎ、帯だけほどいて着物のままでお床へはいった。
太宰治 斜陽 青空文庫
四箇月振りで、寝巻を脱ぎ絣の着物を着て、お母さんと一緒に玄関へ出ると、そこに場長が両手をうしろに組んで黙って立っていた。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
雨にびつしより濡れたそのレンコオトを脱ぎもせずに部屋をぐるぐるいそがしげに※つて歩いた。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
梶は脱ぎかけたシャツをまた着直して、「やる気か、おい。
太宰治 正義と微笑 青空文庫