一躍
いちやく
副詞名詞動詞-サ変頻度ランク #18926 · 青空 444 例
標準
suddenly (rising to fame, etc.)
文例 · 用例
特に◇思潮界の大權威者であり、且つ詩壇評論のオーソリチイであつた上田敏博士が、これに最大級の讚辭をあたへたことは、一躍して白秋氏を文壇の巨星にし、名詩集の定評を不動にした。
— 萩原朔太郎 『名詩集「思ひ出」の眞價』 青空文庫
このとき疾く救護のために一躍して馳せ来たれる、八田巡査を見るよりも、「義さん」と呼吸せわしく、お香は一声呼び懸けて、巡査の胸に額を埋めわれをも人をも忘れしごとく、ひしとばかりに縋り着きぬ。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
」 決然として振り払えば、力かなわで手を放てる、咄嵯に巡査は一躍して、棄つるがごとく身を投ぜり。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
しかし世界の広い学界の中にはまれに変わり種の人間もいて、流行の問題などには目もくれず、自分の思うままに裸の自然に対面して真なるものの探究に没頭する人もあるから、いつの日にかこれらの物理学圏外の物理現象が一躍して中央壇上に幅をきかすことがないとも限らないであろう。
— 寺田寅彦 『物理学圏外の物理的現象』 青空文庫
田舎から出て来たばかりの田吾作が一躍して帝都の檜舞台の立て役者になったようなものである。
— 寺田寅彦 『時事雑感』 青空文庫
そうすると、ちょうど荷物の包み紙になっていた反古同様の歌麿や広重が一躍高貴な美術品に変化したと同様の現象を呈するかもしれない。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
アリストファーネスの「雲」を読んで学者たちが蚤の一躍は蚤の何歩に当たるかを論ずるところなどが、今の学者とちっとも変わらない生き写しであることをおもしろいと思うのであった。
— 寺田寅彦 『読書の今昔』 青空文庫
日本は一躍して世界一等国の班に列せり。
— 押川春浪 『警戒すべき日本』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4
標準
one bound
作例 · 標準
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