崩土
ほうど
名詞
標準
文例 · 用例
―― そこら、屋敷小路の、荒廃離落した低い崩土塀には、おおよそ何百年来、いかばかりの蛇が巣くっていたろう。
— 泉鏡花 『絵本の春』 青空文庫
箱根町で観察された地震の発光(昭和5年伊豆地震) この地震の時、箱根町東方の沢入山が崩れ、崩土を押し出して麓の万福寺を埋め、寺男一人は生埋めになった。
— 武者金吉 『地震なまず』 青空文庫
弘化四年善光寺地震の時、岩倉山が崩れ崩土が犀川を閉塞したが、その時昼の如く明るくなったことは前に記した。
— 武者金吉 『地震なまず』 青空文庫
昭和五年伊豆地震の時には、下狩野村字佐野の梶山が崩れ、何人かの人が崩土の下に生き埋めになり、筆者が同地を訪れた時には埋没された家が地下で焼けていて、その煙が崩土を通して立ち昇っていたのがいかにも哀れであった。
— 武者金吉 『地震なまず』 青空文庫
この山崩れは旧位置から崩土を数町湖岸に向かって押し出したので、その光の列は多分進行しつつあった崩土の末端であったろうと想像される。
— 武者金吉 『地震なまず』 青空文庫