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幾千

いくせん
名詞
1
標準
thousands
文例 · 用例
幾千年来伝わった民族固有の文化の中から常に新しいものを取り出して、新しくそれを展開させる人はどこにもなかった。
寺田寅彦 田園雑感 青空文庫
私は、この深谷の幾千本針の針葉樹よりも、はた幾|万斛の水よりも、一寸の魚が、谷の感情を支配していないとは言えなかった。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
(おれはその幾千由旬の海を自由に漕ぎ、その清いそらを絶え絶え息して黒雲を卷きながら翔けれるのだ。
宮澤賢治 龍と詩人 青空文庫
同じような原始的芸術から進化する途中に偶然分れた二つ道が幾千年の後に再びここに相会してお互いに驚き合っているような気もする。
寺田寅彦 帝展を見ざるの記 青空文庫
人生に応ずるには幾千の調子が入るか知れないのでございます。
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 家常茶飯 青空文庫
が、その革命の背後には幾千、幾萬の犧牲者があんな風にして苦しんでゐる。
南部修太郎 ハルピンの一夜 青空文庫
それは、「幾世紀も幾千年にも亘る祖国の存在によって固められた最も深い感情の一つである。
黒島傳治 明治の戦争文学 青空文庫
この夢の世界を逍遥している幾千人かのうちの幾プロセントかはまたおそらく単にこのフォーヌの夢を見るだけの目的で、あてもなく彷徨しているかもしれない。
寺田寅彦 青空文庫