御魚
おとと
名詞
標準
fish
文例 · 用例
曙覧は擬古の歌も詠み、新様の歌も詠み、慷慨激烈の歌も詠み、和暢平遠の歌も詠み、家屋の内をも歌に詠み、広野の外をも歌に詠み、高山彦九郎をも詠み、御魚屋八兵衛をも詠み、侠家の雪も詠み、妓院の雪も詠み、蟻も詠み、虱も詠み、書中の胡蝶も詠み、窓外の鬼神も詠み、饅頭も詠み、杓子も詠む。
— 正岡子規 『曙覧の歌』 青空文庫
只今は誠に御魚の少い時ですから、この鰈はめずらしゅう御座いますよ。
— 島崎藤村 『刺繍』 青空文庫
その中、御魚屋八兵衛誠あれば、地下にて鳴く虫の声も 雲井にひゞくなりけり此は八郎兵衛とあるべきである。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
百代子は、あたしもう御魚なんかどうでも好いから、早く帰りたくなったわと心細そうな声を出した。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
「御食むかふ」は、御食に供える物の名に冠らせる詞で、此処の南淵山に冠らせたのは、蜷貝か、御魚かのミナの音に依ってであろう。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
正月二十日は東宮の御袴着、ついで御魚味初というので、宮中はめでたい行事で賑ったが、落莫とした鳥羽殿の法皇にはほとんど別世界の出来事のように思われた。
— 第四巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
おととしあたり、私は私の生涯にプンクトを打った。
— 太宰治 『答案落第』 青空文庫
あたし、あんまり淋しいから、おととしの秋から、ひとりであんな手紙書いて、あたしに宛てて投函していたの。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
作例 · 標準
例句