爼
爼
名詞
標準
文例 · 用例
素絃 清商を発し、余響 樽爼を繞る。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
女の子が、爼代りの板の上で、ブリキの破片の包丁で、草や木の葉を切り刻んでまま事遊びをしてゐる。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
逍遙子はこれを知りて、その競爭をして爼豆の間にのみ行はれしめむとし、衆我の旗皷の間に相見えむとするを容さず。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
そこを通り過ぎると、右へ廻って爼橋の手前の広い町に出る。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
これは袋町めいた、爼橋の手前の広い町を盲腸に譬えたものである。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
末造は爼橋を渡った。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
末造は紅雀の籠を提げて爼橋の方へ引き返した。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
岡田は手を弛めずに庖刀を五六度も前後に動かしたかと思う時、鋭くもない刃がとうとう蛇を爼上の肉の如くに両断した。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫