西境
にしざかい
名詞
標準
文例 · 用例
今でも英領印度の西境のミドナボールからシヤマルの間に棲んでゐる。
— 内田魯庵 『犬物語』 青空文庫
はるか西境ばびろんの高山に、道路圧固機の余剰蒸気のようなもうもうたる一団の密雲が横に倒れた。
— 牧逸馬 『ヤトラカン・サミ博士の椅子』 青空文庫
摂津の西境一帯の海岸は、数里にわたって、みぬめの浦(または、みるめ)と称えられていた。
— 折口信夫 『水の女』 青空文庫
摂津の西境一帯の海岸は、数里に亘つて、みぬめの浦(又は、みるめ)と称へられてゐた。
— 折口信夫 『水の女』 青空文庫
天體の説明は星霧説ありて、個々中心の分立を統一し、進化説の發達は、漸やく各科學の統一を催し、統一の極、眞を求め、善を求め、美を求むるの念にして、皆歸一する所あり、東西境遇の阻絶より、殊別に養成せられたる偏局の氣風も、銷融和合し去らば、一致の大功或は此に完成することあらん。
— 内藤湖南 『學變臆説』 青空文庫
たとえば、庭の西境いの松の木ですが、ああいうぐあいに、頭をちょん切られてしまうと、どうしたって、原状回復はできない。
— 久生十蘭 『我が家の楽園』 青空文庫
尾瀬沼を水源とする沼尻川と上中の田代の水を集めたヨッピ川とは相会して、会津分である下田代の西境を北に流れ、三十丈に余る三条瀑の大瀑布を懸けている、即ち只見川の上流である。
— 木暮理太郎 『那須、尾瀬、赤城、志賀高原』 青空文庫
ピサロの相棒であったアルマグロは、ピサロと同じく無学な男であったが、ペルー征服後直ちに南下して、アンデス山脈の中を、今のボリビアやアルゼンチンの西境地方からチリーに至るまで、実に困難な探検旅行を遂行している。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫