捲取
捲取
名詞
標準
文例 · 用例
」「ええ、実は昨晩少し天候が悪かったものですから責任上心配して、今朝は何日もより少し早く六時半に出勤しました」 捲取機のハンドルを逆回転させながら、係の男は愛想よく答えた。
— 大阪圭吉 『デパートの絞刑吏』 青空文庫
「ところで、済みませんがその水銀とチョークの混じった何んとやら粉を、私にも一寸拝借さして下さい」 呆気に取られている司法主任の手から、検出用具を借り受けると、捲取機に寄り添って、ハンドルの上へ、灰色の粉を器用な手附きで振り掛け、やがてその上を駱駝の刷毛で軽く払い退けた。
— 大阪圭吉 『デパートの絞刑吏』 青空文庫
さあ、バルーンを静かに降ろして下さい」 喬介の言葉に、係の男は一寸不審気な表情を見せたが、間もなく作業手袋を嵌めて、捲取機のハンドルを廻し出した。
— 大阪圭吉 『デパートの絞刑吏』 青空文庫
即ち、最初バルーンを降す時に驚きの余り急いだため捲取機を使用せずに直接手で手繰り降してしまった事です。
— 大阪圭吉 『デパートの絞刑吏』 青空文庫
従って、瓦斯注入口の金具又はロープを手で押さえながら瓦斯の補充を行っていた被害者は、瓦斯が充満されバルーンの浮力が増大するに従って、初めて捲取機を使用しなかった過失に気附いたのです。
— 大阪圭吉 『デパートの絞刑吏』 青空文庫
多分非常に驚いた彼は、急いでロープを捲取機の何処かへ引っ掛けて、バルーンの上昇を牽制しようとあせった事でしょう。
— 大阪圭吉 『デパートの絞刑吏』 青空文庫