雑い
ざつい
形容詞
標準
coarse
文例 · 用例
」 遠くから長廊下を駈けて来た呼吸づかい、番頭は口に手を当てて打咳き、「ええ、混雑いたしまして、どうも、その実に行届きません、平に御勘弁下さいまして。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
先生の所にはお客が大勢ありまして、混雑いたしてゐましたので、出られたのでございます。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
上を下へと非常に混雑いたしますから、勘太はこれ幸いと戸外へ飛びだし、毎晩女郎屋近所に火事があればいゝ、無銭遊びが出来るなんかと途方もない事を申します。
— 三遊亭圓朝 『根岸お行の松 因果塚の由来』 青空文庫
一、問屋付けの諸帳面、今後新規に相改め、御印鑑継立て、御証文継立て、御定めの賃銭払い継立てのものなど帳分けにいたし、付け込みかた混雑いたさざるよう取り計らうべきこと。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
この日は夜ッぴてこの通りも混雑いたしますから、一日、五日、十五日の縁日に限って、当家は夜の十二時まで店をひらいております。
— その二 密室大犯罪 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
毎年の事ながら不意の大雪にて廿七日より廿九日まで駅中家毎の雪|掘にて混雑いたし、簷外急玉山を築戸外へもいでがたく悃り申候。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
蓄音機は、最近誰かが音盤をかけて鳴らしたらしく、廻転盤には埃のたまっている上に、指の跡がまざまざついているのであった。
— 海野十三 『暗号音盤事件』 青空文庫
「……あなたに行かせようと思っていたわけじゃないけれど」「ぶこちゃんが、またわざわざついて行こうってのかい」 そうときめていたわけでもなかった。
— 宮本百合子 『二つの庭』 青空文庫
作例 · 標準
この布は少し雑いけれど、肌触りが良い。
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彼の話し方は雑いので、聞いていると少し不快になる。
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この彫刻は、仕上げが雑いので、細部が潰れている。
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