初座
しょざ
名詞
標準
first half of a tea ceremony (in which the charcoal is set and light food served)
文例 · 用例
私はしょざいなさに一本の電信柱を追い越すと、今度は次の電信柱を目標にして、一本、二本、三本、………と云う風に数えながら歩いて行くのであった。
— 谷崎潤一郎 『母を恋うる記』 青空文庫
で、その日、奥畑を送り出したあとで、しょざいない時にはそうするのが癖の、ひとり応接間のピアノに向ってあれかこれかと譜本を引っぱり出しながら弾いているところへ、頃合を測って夙川から戻ったのであろう、妙子が何気ない顔をして這入って来たのを見ると、幸子はちょっと手を休めて、「こいさん」と云った。
— 上巻 『細雪』 青空文庫
「ボリス」と、貞之助もしょざいなさそうに云って、屈んで背筋を撫でてやったりしていたが、そのうちに又三十分立ってしまったので、「カタリナさん、………」と、突然云い出した。
— 上巻 『細雪』 青空文庫
それにつけても、いまゝではおおぜいの人目もござりますし、なにやかやとおまぎれになることもござりましたのに、ひねもすうすぐらいお部屋のおくにとじこもっていらしってしょざいなくおくらしなされましては、みじかい冬の日あしでさえもなか/\長うござります。
— 谷崎潤一郎 『盲目物語』 青空文庫
就中此の夫人の、佗びしい、しょざいない、泣くにも泣かれない孤独な生涯を想うと、事実こう云う顔つきをしていたらしい気もするのである。
— 谷崎潤一郎 『武州公秘話』 青空文庫
彼は近頃しょざいなさを紛らすために妙な道楽に凝り始め、夫人に就いて和歌を学んでいるのであった。
— 谷崎潤一郎 『武州公秘話』 青空文庫
彼はしょざいなさに、向うの部屋の電燈が消えた頃に自分の部屋へ明りをつけた。
— 谷崎潤一郎 『蓼喰う虫』 青空文庫
しょざいなさに彼は煙草に火をつけて腹這いになりながら、萌黄の帷の向うにある床の間の軸を判じようとしたけれど、何か南画の山水の横物らしいとは思えても、行燈が中にあるせいか外はもやもやと翳っていて、図柄も落※もよく分らない。
— 谷崎潤一郎 『蓼喰う虫』 青空文庫
作例 · 標準
茶事では、初座で炭手前と懐石料理が供される。
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初座が終わると、一度中立ちをして後座に移る。
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亭主は初座の準備を滞りなく進め、客人を迎えた。
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