警戒線
けいかいせん
名詞
標準
warning line
文例 · 用例
一日、一日、遠く丘を越え、谷を渡り、山に登り、そうして聯隊がつくりつけてある警戒線の鉄条網をくゞりぬけて向うの方に出かけて行きだした。
— 黒島傳治 『雪のシベリア』 青空文庫
」厳重極まる警戒線をくぐりぬけて、いつのまにこんな伝単が持ちこまれたか幹太郎には不思議だった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
その時、一匹の小さなのら犬がトボトボと、人間には許されぬ警戒線を越えて、今にも倒壊する塔のほうへ、そんなことも知らずにうそうそひもじそうに焼け跡の土をかぎながら近寄って行くのが見えた。
— 寺田寅彦 『LIBER STUDIORUM』 青空文庫
女づれだと、かえって警戒線を突破するのに便利かもしれないな。
— ――十四の場面―― 『安重根』 青空文庫
そうして蓄積した不眠不休の精力とすばらしい溜め喰いと、無敵の健脚を利用した逃走力でもって、到る処の警戒線を嘲弄し、面喰らわせるのを、一本|槍の逃走戦術にして来たものであった。
— 夢野久作 『白菊』 青空文庫
小田原署はそのために非常動員を行い、全町に亘る警戒線を布いた。
— 芥川龍之介 『白』 青空文庫
それほど、そこに書かれた彼の「宣言」は着々忠実な履行に移されて現われてきたから――彼は、自分の求める売春婦の犠牲者を何街で発見することができるかその的確な「穴」を知り、現実にいかにして接近するかその「商売の約束」につうじ、しかも、犯行ごとにあれほどみごとに警戒線を潜って消えうせているのだ。
— 牧逸馬 『女肉を料理する男』 青空文庫
そして警戒線にぶつかると、アイウエオやいろははおろか、逆に、すせもひゑしみめゆきさあてえ……。
— 豊島与志雄 『傷痕の背景』 青空文庫
作例 · 標準
事件現場には、警察によって警戒線が張られていた。
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「これより先は警戒線です。立ち入り禁止にご協力ください。」
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市民ランナーは、マラソンコースに張られた警戒線を越えてはならない。
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