なりふり構わず
なりふりかまわず
表現副詞
標準
with no regard to appearances
文例 · 用例
溺れかかっている自分を、なりふり構わず助けようと、きっと踏ん切りが付いたのでしょう。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
――なりふり構わずに女を想いつめる、そんな青年をよく見かけるが、それはただ性慾の奴隷にすぎない。
— 豊島与志雄 『塩花』 青空文庫
そこでヘルマン先生は、かねて飲み仲間の親友マドロスに隣地へ小意気なバンガローをたててやり、二人でひねもす、よもすがら、飲んでいたそうで、ヘルマン先生なりふり構わず、ボロ服に、貧乏時代からのマドロスパイプをくわえたまま、酒の外には余念がなかったそうである。
— 坂口安吾 『二十七歳』 青空文庫
はじめの数年はなりふり構わず声を張り上げていたが、年老いてしまうともう、ただいつまでもだらだらとぼやくだけだった。
— VOR DEM GESETZ 『道理の前で』 青空文庫
ヴェリチャーニノフはそこで、でっぷり肥った、背の高い、なりふり構わず髮をばさばさにした女房に逢ったので、パーヴェル・パーヴロヴィチの住居はどこかと尋ねて見た。
— ドストエーフスキイ 『永遠の夫』 青空文庫
野村の日記をみて腹を立てて帰ってきた日、彼女はなりふり構わず歯ぎしりをしながら野村をののしった。
— 壺井榮 『妻の座』 青空文庫
六、鍛え上げたガラガラ声沼は演説百姓よ汚れた服にボロカバンきょうは本所の公会堂あすは京都の辻の寺 これは大正末年の日労党結党当時、友人の田所輝明君が、なりふり構わず全国をブチ歩く私の姿をうたったものだ。
— 浅沼稲次郎 『私の履歴書』 青空文庫
もう三十五六であったろうが、なりふり構わず生徒のために献身するというたちで、教師というよりは保姆のような天性の人だ。
— 坂口安吾 『風と光と二十の私と』 青空文庫
作例 · 標準
締め切りに追われ、彼はなりふり構わず必死な形相でキーボードを叩き続けた。
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「溺れる者は藁をも掴むというが、彼はなりふり構わず通行人に助けを求めた」
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勝利のために、なりふり構わず泥臭いプレーに徹する選手の姿に観客は感動した。
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