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笠森

かさもり
名詞
1
標準
文例 · 用例
笠森稻荷のあたりを通る。
泉鏡花 彌次行 青空文庫
茶を入れかえる、といったのを振切って出て、大塚の通りから、珍らしく俥を驕ると、道の順で、これが団子坂から三崎町、笠森の坂を向うへ上って、石屋の角でさ。
泉鏡花 式部小路 青空文庫
粂八はその後、ここの舞台で「実録先代萩」の局浅岡や「処女評判善悪鑑」の娘お浅などを見せた後、さらに浅草の吾妻座に移って、そこでは「菅原」の梅王と菅丞相や、「月笠森」のおきつとおせんや、「於伝仮名書」の高橋お伝などを見せていたが、恐らくその当時が彼女の全盛期であったのであろう。
岡本綺堂 明治劇談 ランプの下にて 青空文庫
千駄木の坂下から藍染川を渡って、笠森稲荷を横に見ながら、新幡随院のあたりへ来かかると、ここらも寺の多いところで、町屋は門前町に過ぎなかった。
菊人形の昔 半七捕物帳 青空文庫
笠森の茶店の牀几の上で、脇腹を突かれた女房があった。
国枝史郎 八ヶ嶽の魔神 青空文庫
明和年間の代表的美人、春信によって一枚絵に描かれ、江戸市民讃仰のまとになったところの、笠森お仙や公孫樹のお藤、それにも負けない美人として、現代一流の浮世絵師によって、四季さまざまに描かれて、やはり一枚絵として売り出され、諸人讃美のまとになっている、難波屋おきたと駈け落ちをする。
国枝史郎 一枚絵の女 青空文庫
同勢二十四、五人、わいわい言いながら笠森稲荷の前から同朋町は水野|大監物の上屋敷を通って、田町の往還筋へ出たころから、ぽつぽつ降り出した雨に風さえ加わって、八つ山下へ差しかかると、もうその時は車軸を流す真物の土砂降りになっていた。
怪談抜地獄 釘抜藤吉捕物覚書 青空文庫
「へえ、この先の笠森稲荷の境内に一昨日水茶屋を出したばかりのお新てえ女で。
梅雨に咲く花 釘抜藤吉捕物覚書 青空文庫