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老境

ろうきょう
名詞名詞-の形容詞
1
標準
old age
文例 · 用例
元来日本文化は、上古の奈良朝時代までは、海外雄飛の建国時代であったため、人心が自由で明るく、浪漫的の青春性に富んでいたのであるが、その後次第に鎖国的となり、人民の自由が束縛されたため、文学の情操も隠遁的、老境的となり、上古万葉の歌に見るような青春性をなくしてしまった。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
人々は「さび」や「渋味」や「枯淡」やの老境趣味を愛したけれども、青空の彼岸に夢をもつような、自由の感情と青春とをなくしてしまった。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
身動きするのも憚られるような気持で、眼を大きく開いて、老境の来たのを思わせるような母の後姿を見やりながらおぬいはいろいろなことを思い耽った。
有島武郎 星座 青空文庫
おぬいは老境に来たのを思わせるような母の後姿を見つめながら、これを思いだすと、涙がまたもや眼頭から熱く流れだしてきた。
有島武郎 星座 青空文庫
そうかと思うと四十過ぎまでは、何の存在も認められなかった人が、中年からそろそろ活動を始め、老境に入るに従っていよいよ冴えて来たという人もあります。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
若いままで好い老境に入った恋人同志に見えた。
岡本かの子 食魔に贈る 青空文庫
ひとりこそ/\茄子を焼く、ほころびを縫ふ糸がなかなか針の穴に通らない、――人の知らない老境だ。
大田 行乞記 青空文庫
食べることが生きることになる、といふ事実は、老境にあつては真実でないとはいへまい。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
作例 · 標準
老境に入り、彼は若い頃の野心や競争心から解放され、穏やかな日々を送っている。
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その画家の作品は、老境に達してからのものにこそ、深い味わいと精神性が感じられる。
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彼は老境を迎え、これまでの人生を振り返って一冊の随筆を書き上げた。
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