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後ろ影

うしろかげ
名詞
1
標準
form of a retreating person's body
文例 · 用例
『僕は壮漢の後ろ影をじっと見送って、そして阿蘇の噴煙を見あげた。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
げに見すぼらしき後ろ影、蓬なす頭、色あせし衣、われはしばしこれを見送りてたたずみぬ。
国木田独歩 おとずれ 青空文庫
豊吉はわれ知らずその後について、じっと少年の後ろ影を見ながらゆく、その距離は数十歩である、実は三十年の歳月であった。
国木田独歩 河霧 青空文庫
豊吉はあきれ返って、ぼんやり立って、少年らの駆けて行く後ろ影を見送った。
国木田独歩 河霧 青空文庫
けむる霧雨の田んぼ道をゆられて行く幌車の後ろ影を追うような気がして、なつかしいわが家の門の柳が胸にゆらぐ。
寺田寅彦 竜舌蘭 青空文庫
安寿は泉の畔に立って、並木の松に隠れてはまた現われる後ろ影を小さくなるまで見送った。
森鴎外 山椒大夫 青空文庫
それでも私はじっと立ち止まって、彼が人込の中へかくれて見えなくなるまで、その後ろ影を見送った。
モリス・ルヴェル Level, Maurice 誰? 青空文庫
『腕を組んで車に揺られて行く老人の後ろ影を見送つて、僕は無量の感慨に打たれた』 語り終つた幸徳の両眼は涙に光つて居た。
木下尚江 臨終の田中正造 青空文庫
作例 · 標準
例句