士族の商法
しぞくのしょうほう
表現
標準
amateurish and haughty way of doing business
文例 · 用例
つつしむべきは士族の商法、文士の政談。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
平生から用心のいい人で、多少の蓄財もあったのを幸いに、幾らかの田地を買って帰農したが、後には茶を作るようにもなって、士族の商法がすこぶる成功したらしく、今の主人すなわち倉沢の父の代になっては大勢の雇人を使って、なかなか盛んにやっているように見えた。
— 岡本綺堂 『西瓜』 青空文庫
士族の商法はたいてい失敗するに決まっていたが、ここは余ほど運のいい方で、あくる年の五、六月ごろには親子二人の質素な生活にまず差し支えはないという見込みが付くようになった。
— 岡本綺堂 『平造とお鶴』 青空文庫
さりとて不馴れの商売なぞをうっかり始めるのは不安心で、士族の商法という生きた手本がたくさんありますから、田町と今戸辺に五、六軒の家作があるのを頼りに、小体のしもた家暮らしをすることになりました。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
維新後に上京して宿屋を開業したが、士族の商法で思わしくない。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
馴れない商売で、みなさんに、士族の商法だつて云はれますのよ」「をばさん、いくつだい?
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
幕府の倒壊と共に主と禄に離れた亡父も江戸に出て町人になったが、馴れぬ士族の商法に財産も空しくして故山に帰えった。
— 長谷川時雨 『松井須磨子』 青空文庫
彼の父は士族の商法で失敗に失敗を重ね、当てにしてゐた一人息子の立身を待たず、窮乏のなかに世を去り、後妻の手には抵当にはひつた家と若干の借金証文を残したきりであつた。
— 岸田國士 『荒天吉日』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、実力もないのに士族の商法で振る舞うので、皆から敬遠されている。
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旧士族のプライドが、彼の士族の商法的な態度につながっている。
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そんな士族の商法では、現代のビジネスでは通用しないだろう。
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