掖
掖
名詞
標準
文例 · 用例
しかし、後進を誘掖する地位にいる時には、この事は注意しなければならない。
— 寺田寅彦 『鑢屑』 青空文庫
北平の李譲、梁明等、世子を奉じて防守甚だ力むと雖も、景隆が軍|衆くして、将も亦雄傑なきにあらず、都督瞿能の如き、張掖門に殺入して大に威勇を奮い、城|殆ど破る。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
席上鋳金に美術を求める、そんな分らない校長ではないと思っていたが、校長には校長の考えもあろうし、鋳金はたとい蝋型にせよ純粋美術とは云い難いが、また校長には把掖誘導啓発抜擢、あらゆる恩を受けているので、実はイヤだナアと思ったけれども枉げて従った。
— 幸田露伴 『鵞鳥』 青空文庫
わが久しき間の經歴は我前に現じて一瞬時の事蹟に同じく、神の扶掖嚮導の絲は分明に辨識せられたり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
年来森|枳園を扶掖しているのもこれがためである。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
これは単に文一郎が穉い成善を扶掖したからではない。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
そして書を茶山に寄せて丙戌以後蘭軒が頻に詩会を催して少年子弟を誘掖することを告げた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
つとに祖父の風ありといわれた騎射の名手で、数年前から騎都尉として西辺の酒泉・張掖に在って射を教え兵を練っていたのである。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫