幻辞.com

山頭

さんとう
名詞
1
標準
文例 · 用例
――山頭火はなまけもの也、わがままもの也、きまぐれもの也、虫に似たり、草の如し。
種田山頭火 四国遍路日記 青空文庫
唐津局で留置の郵便物をうけとる、緑平老、酒壺洞君の厚情に感激する、私は――旅の山頭火は――友情によつて、友情のみによつて生きてゐる。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
緑平老の肝入、井師の深切、俳友諸君の厚情によつて、山頭火第一句集が出来上るらしい、それによつて山頭火も立願寺あたりに草庵を結ぶことが出来るだらう、そして行乞によつて米代を、三八九によつて酒代を与へられるだらう、山頭火よ、お前は句に生きるより外ない男だ、句を離れてお前は存在しないのだ!
種田山頭火 行乞記 青空文庫
四月十日 曇后晴、行程八里、唐津市、梅屋(三〇・上)八時から六時まで歩きつゞけた、黒川と波多津とで行乞、海岸路山間路、高低曲折の八里を歩いて来たのだから、山頭火いまだ老いず矣(但し途中キツケ水注入)。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
今朝はおかしかつた、といふのは朝魔羅が立つてゐるのである、山頭火老いてます/\壮なり、か!
種田山頭火 行乞記 青空文庫
春を感じる、さくらはあまり感じない、それが山頭火式だ。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
私も酒から茶へ向ひつゝあるらしい、草庵一風の茶味、それはあまりに東洋的、いや、日本的だけれど山頭的でないこともある。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
朝の早いのは、私自身で感心する、今日も四時起床、一浴、読経回向、朝食、――六時まへに出立して三時すぎにはもう戻つて来た、山頭火未老!
種田山頭火 行乞記 青空文庫