階級性
かいきゅうせい
名詞
標準
class system
文例 · 用例
「上品無寒門、下品無勢族」というときには、上品、下品は、人事関係、特に社会的階級性に関係したものとして見られている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
なお仏教語として品を呉音で読んで極楽浄土の階級性を表わす場合もあるが、広義における人事関係と見て差支ない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
国際連盟の持つイデオロギイからも、満州の階級性からも、シャンハイをまったく取巻いた赤色プロレタリアの××からも、第二、世界経済恐慌の襲撃からも、……しだいにかの女の吹鳴らすラッパの音韻の沈衰して行くままに。
— 吉行エイスケ 『戦争のファンタジイ』 青空文庫
結局、それも花袋の場合にあっては支配階級の階級性に制約されているのであるが、独歩がより多く、支配する立場の者に着目したのに比して、花袋は、もうすこし(ほんのすこしばかりだが)下級の者に着目した。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
------------------------------------------------------- 一、反戦文学の階級性 一 戦争には、いろ/\な種類がある。
— 黒島伝治 『反戦文学論』 青空文庫
そこで、ブルジョアジーは戦争反対の文学に於ても、明かに、その階級性を曝露している。
— 黒島伝治 『反戦文学論』 青空文庫
私は文学の社会性、従つて歴史性、従つてまた階級性をさへ認めるに反し、氏は「文芸は表現せられた美でなければならぬ」といふ超歴史的、超社会的当為を認められる。
— 平林初之輔 『文学の本質について(二)』 青空文庫
社会の諸条件、――そして進んだ社会に於ては、最も直接に政治闘争の必要が文学を規定することは、つまり、文学の歴史性、階級性をみとめることにほかならぬ。
— 平林初之輔 『文学の本質について(二)』 青空文庫