香油
こうゆ
名詞
標準
pomade
文例 · 用例
柚木の鼻に香油の匂いがして、胸の前に後|襟の赤い裏から肥った白い首がむっくり抜き出て、ぼんの窪の髪の生え際が、青く霞めるところまで、突きつけたように見せた。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
」 ※鏡の睡気は払はれて青く明るくなり今度は香油の瓶がそれを受け取ってぼんやりなった。
— 宮沢賢治 『床屋』 青空文庫
」 ※睡気が忽ち香油の瓶を離れて瓦斯の光に溶けて了ひ室が変に底無しの淵のやうになった。
— 宮沢賢治 『床屋』 青空文庫
また毎年じぶんの土地から十|石の香油さえ穫る長者のいちばん目の子も居たのです。
— 宮沢賢治 『学者アラムハラドの見た着物』 青空文庫
「どうぞ又是れをお頼み申します――是れはちよつぴりですが、一つ使つて御覧なすつて下さい」 その声にお末がふり返つて見ると、エンゼル香油の広告と、小壜入りの標品とが配達されて居た。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
「エンゼル香油だよ、私明日姉さんとこへ髪を上げてもらひに行くから、半分私がつけるよ、半分は姉さんおつけ」「ずるいよこの子は」 と姉も笑つた。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
然し出がけに鏡のそばに置いてあるエンゼル香油の小壜を取つて、袂にひそますだけの余裕は持つて居た。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
お末は坐ると姉をなだめる積りで、袂から香油を出して見せたが、姉は見かへりもしなかつた。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は髪に香油を少量つけ、しっとりとまとめた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
古代エジプトでは、ミイラ作りに香油が用いられた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
この香油は、薔薇の優雅な香りが特徴だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
ウィキペディア曖昧さ回避
香料植物を漬けこんで芳香成分を溶けこませたり、天然香料・精油を混ぜた芳香のある油(英語:perfumed oil)・軟膏(英語:balm、香膏も意味する)のこと。マッサージや皮膚の保護に使われ、日本ではアロマオイルとも呼ばれる。 ポマードや髪油などの油性の整髪料。 また、キリスト教において香油・塗油は特別な意味を持つ。メシア(イエス・キリスト)は、ヘブライ語で「油を注がれた者」を意味する。「新約聖書」には、イエスに女が香油を塗る場面が何度かあり(罪の女#香油にまつわる他の二人の女性)、イエスの葬儀にはマグダラのマリアが香油を用意した。キリスト教では、病者の塗油(終油の秘蹟)などの儀式に、香油(聖別された油・聖油)が使われる。 日本では、柳屋本店が香油を開発した現存する最古の企業である。
出典: 香油 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0