汲み出し
くみだし
名詞
標準
文例 · 用例
尤も汲み出した時にはオゾンの臭気がするが、これはすぐに消失するという事である。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
おとうさんのあの気位だとか、純情だとかいうものは、みなおかあさんのいのちから汲み出したものじゃありませんか。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
これまでは、漬物桶のやうな桶から、如露で水を汲み出しては、客の頭にふりまいたものだ、冬は汲みおきの水が冷たくて、ふるへ上つた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
平三が浜へ来た時、平七は鰹を陸へ揚げて了つて船の垢水を汲み出して居た。
— 加能作次郎 『厄年』 青空文庫
」と言つて、網に着くまで垢水を汲み出して居た。
— 加能作次郎 『厄年』 青空文庫
「武装をとるべきではなかった」というプレハノフの有名な日和見主義的言辞に決定的に反対してレーニンは、この闘争から多くの積極的教訓を汲み出してきた。
— ――ソヴェト同盟の国家体制と日本の国家体制―― 『労働者農民の国家とブルジョア地主の国家』 青空文庫
鹽湯に入つた後でこの眞水のタンクから少量のかゝり湯を汲み出して身體を洗へといふことであつた。
— 海野十三(佐野昌一) 『南太平洋科學風土記』 青空文庫
そこから白湯を汲み出しては、桜の花をポッチリ落とし、それを厚手の茶碗などへ入れて、お客の前へ持って来る。
— 国枝史郎 『娘煙術師』 青空文庫