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花房

はなぶさ異読 かぼう
名詞多音語頻度ランク #1899 · 青空 481
1
標準
calyx
文例 · 用例
緑の葉に混る藤の花房が風にゆらいで着ものから紫の雫を撥ねさした。
岡本かの子 富士 青空文庫
鮨までなつかしくなるんだよ」 二人の坐っている病院の焼跡のひとところに支えの朽ちた藤棚があって、おどろのように藤蔓が宙から地上に這い下り、それでも蔓の尖の方には若葉を一ぱいつけ、その間から痩せたうす紫の花房が雫のように咲き垂れている。
岡本かの子 青空文庫
四月も末近く、紫木蓮の花弁の居住いが何となくだらしがなくなると同時にはじめ目立たなかった青葉の方が次第に威勢がよくなって来るとその隣の赤椿の朝々の落花の数が多くなり、蘇枋の花房の枝の先に若葉がちょぼちょぼと散点して見え出す。
寺田寅彦 五月の唯物観 青空文庫
少しおくれて、それまでは藤棚から干からびた何かの小動物の尻尾のように垂れていた花房が急に伸び開き簇生した莟が破れてあでやかな紫の雲を棚引かせる。
寺田寅彦 五月の唯物観 青空文庫
朝露にしつとりと濡れた花房を枝もたわゝに辛ふじて支へてゐる慎ましく上品な萩。
岡本かの子 秋の七草に添へて 青空文庫
地軸を揺がす高原の雷雨の中に葉裏を逆立て、今にも千切り飛ばされさうな花房をしつかりと抱き締めつゝ、吹かるゝまゝに右に左に無抵抗に枝幹をなびかせてゐる運命に従順な萩。
岡本かの子 秋の七草に添へて 青空文庫
懐中から本を出して、蝋光高懸照紗空、    花房夜搗紅守宮、象口吹香暖、    七星挂城聞漏板、寒入罘※殿影昏、    彩鸞簾額著霜痕、 ええ、何んでも此処は、蛄が鉤闌の下に月に鳴く、魏の文帝に寵せられた甄夫人が、後におとろえて幽閉されたと言うので、鎖阿甄。
泉鏡花 春昼 青空文庫
しかし、わたくしが朧ろに眺めたという猫柳は、今もちゃんと座敷の隅の花器に挿されて、花房は萼を悉くほうり落し、銀の毛は黄ばむほど咲き呆けています。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
作例 · 標準
その植物は、小さな花房をたくさんつけ、とても可憐な印象だ。
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ブドウの花房は、収穫時期になるとずっしりと重くなる。
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アジサイの花房は、雨に濡れると一層鮮やかに見える。
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