客待ち
きゃくまち
名詞動詞-サ変
標準
waiting for customers
文例 · 用例
右手に萩の園と掛札ある家を、これが百花園かと門内を覗くに、どうやら変なれば、客待ちの車夫に問うに、百花園はまだずっと先なり。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
高い煉瓦塀にせばめられた暗い路次を通り拔けて、K街の大通へ出ると、街燈の鈍い光の中に客待ちしてゐた五六人の支那人の俥引達がばらばらと二人の側へたかつて來た。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
この街道の車夫は組合を設けて、建場建場に連絡を通ずるがゆえに、今この車夫が馬車に後れて、喘ぎ喘ぎ走るを見るより、そこに客待ちせる夥間の一人は、手に唾して躍り出で、「おい、兄弟しっかりしなよ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
日が暮れて、〆団治が寄席へ行ってしまうと、君枝はとぼとぼ源聖寺坂を降りて、他吉の客待ち場へしょんぼり現われた。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
そして、客待ち場へ行く。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
桟橋へ上って見て私の第一に喜んだのは、その前の広場に群って客待ちしている簡素な馬車の幾つかであった。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
」 日が暮れて、〆団治が寄席へ行ってしまうと、君枝はとぼとぼ源聖寺坂を降りて、他吉の客待ち場へ、しょんぼり現れ、家で待ってんかいなと他吉がなだめても、腋の下へ手を入れたまま、他吉をにらみつけ、いつまでも動かなかった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
崩れ掛ったお寺の壁に凭れてほの暗い電灯の光に浮かぬ顔を照らして客待ちしている車夫がいたり、酔っぱらいが反吐を吐きながら電柱により掛っていたりする京極裏の小路を突き当って、「正宗ホール」へはいった。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
作例 · 標準
タクシーが駅前で客待ちをしている。
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雨の日は客待ちの車が多くて、道が混む。
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「客待ちで暇だなぁ」運転手がぼやいた。
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