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健筆

けんぴつ
名詞
1
標準
powerful pen
文例 · 用例
余は平生學海居士が儒家らしき文氣と馬琴を承けたる健筆に欽羨するものなるが、罪と罰に對する居士の評文の餘りに居士を代表する事の多きには聊か當惑するところなき能はざりし。
北村透谷 「罪と罰」の殺人罪 青空文庫
鴎外氏は健筆で、社からその原稿を取りに行くと、『待つてゐたまへ、今やつてやるから』かう言つて、一時間もかゝらずに飜訳してやつたといふことであつた。
田山録弥 ペチヨリンとゲザ 青空文庫
そして軽く麝香の漂うなかで男の字のような健筆で、精巧な雁皮紙の巻紙に、一気に、次のようにしたためた。
有島武郎 或る女 青空文庫
彼は本國の方でも廣く讀まれ、その著作には多數に呼びかける要素を多分に持つた作家であるから、彼が今日の日本に出現したとしたら持前の健筆で忽ち日本の大衆をひきつけたことであらう。
島崎藤村 桃の雫 青空文庫
一九三九年に、多くの婦人作家たちがその健筆と活動慾とを認められたということは、こういう時期に決してただではすまないことを意味した。
宮本百合子 婦人と文学 青空文庫
「愉快でしょうな、御自分でお創造になった世界の中に生きておられるということはね」「それがさ、他で考えるほど愉快なものじゃありませんよ」「でも貴方は健筆家でいらっしゃるから、ほんとうに結構ですわ」 とマダム・ヴァンクールはにやにや笑いながら妙に皮肉ないい方をした。
モーリス・ルヴェル Maurice Level ふみたば 青空文庫
それに名代の健筆で。
芥川龍之介 戯作三昧 青空文庫
私はそう云う騒ぎの中に、※瑰の茶を啜りながち、余君穀民が局票の上へ健筆を振うのを眺めた時は、何だか御茶屋に来ていると云うより、郵便局の腰掛の上にでも、待たされているような忙しさを感じた。
芥川龍之介 上海游記 青空文庫
作例 · 標準
定年を迎えた教授は、なおも健筆を振るい、次々と論文を発表している。
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彼の健筆は衰えることなく、多くの読者を魅了し続けている。
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この作家の作品は、その健筆によって生み出された珠玉の文章で溢れている。
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