永遠性
えいえんせい
名詞
標準
文例 · 用例
「思ひ出」はたしかに永遠性をもつた名詩集です。
— 萩原朔太郎 『ふつくりとした人柄』 青空文庫
作者のその「心づくし」が読者に通じたとき、文学の永遠性とか、或いは文学のありがたさとか、うれしさとか、そういったようなものが始めて成立するのであると思う。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫
僕達青年も刹那主義や自然主義に人生の端的を教わりながら、実はその一方に、人生の永遠性を求めて止まないんだ。
— 岡本かの子 『兄妹』 青空文庫
我々は、ちょっとした間違いでも、気がついたなら即座に訂正しなければならないのだ……」 彼等は、さてそれから、楽しい新婚祝賀の晩餐会を開いて、夫々の新しい幸福の永遠性を祈った。
— ――夫婦哲学―― 『花嫁の訂正』 青空文庫
然も松園氏の狂ひのない描法は、当時の雰囲気を、現在に於ても、狂ひなく伝達する、芸術の妙味とか、芸術の価値とか、芸術の永遠性とか言はれるのは、そのことを指して言はれるのである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
たゞこの人々の描いた絵が所謂芸術の永遠性をもつことができない。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
従って、従来の如き、人間の永遠性を深く凝視し、魂の底を握らんとする如き文学は、読者に迎えられないのみならず、又、描かんとする人にも、外界はあまりに騒がしくなりすぎているのである。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
それだから思想の普遍妥当性を説くことはこの階級の永遠性を主張する意味をもって来る。
— 三木清 『危機における理論的意識』 青空文庫