杪
杪
名詞
標準
文例 · 用例
乃ち社内へ進入ッて、左手の方の杪枯れた桜の樹の植込みの間へ這入ッて、両手を背後に合わせながら、顔を皺めて其処此処と徘徊き出した。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
集には歳杪の作が無い。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
「歳杪得吉村大夫寄恵白河関図、賦此以謝」の七律に、「七十一齢年欲尽、三千余里夢還新」の一聯がある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
此年辛巳の春杪夏初には、狩谷※斎が子を携へて江戸を発し、霞亭が孥を将て江戸に入つたのである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
わたくしの推測する所に従へば、春杪夏初の頃であつたらしい。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
歳杪の五律は「喜吾垂八十、仍作楽郊民」を以て結んである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
文政七年の元日は、棕軒正精が老中の劇職を辞して、前年春杪以来の病が痊えたので、丸山の阿部邸には一種|便安舒暢の気象が満ちてゐたかとおもはれる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
わたくしは菅茶山の辛巳五月二十六日の書柬に本づいて、霞亭が此年の春杪夏初に江戸に入つたものとした。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫