心の柱
しんのはしら
名詞
標準
central pillar of a pagoda
文例 · 用例
雷門は有名ほど立派なものではなく、平屋の切妻作りで、片方が六本、片方が六本の柱があり、中心の柱が屋根を支え、前には金剛矢来があり、台坐の岩に雲があって、向って右に雷神、左に風の神が立っていました。
— 名高かった店などの印象 『幕末維新懐古談』 青空文庫
鎖はカンになって中心の柱にゆるくはめられてあるから、その猿は時々そのカンを引きずり上げて、柱の中途の函にもぐって頭を出しいれしてみたり、最高点までよじのぼって外の広い世界を見渡してみたりした。
— 山本宣治 『猿の演説』 青空文庫
大神宮の正殿の心の柱)と言ふものを立てゝ、建て物が出来た、と仮定してゐるのでも、この意味だといふことが、想像出来る。
— 折口信夫 『古代人の思考の基礎』 青空文庫
そして室の中心の柱には、昔腕木にして取附けたガスの器具の跡があらうといふ……私がこの家へ越した時に、先づ遊びに来た友人の、田中咄哉州は、家の中を見ながら、笑つて、「古道具あさりがたうとう貸家の古道具にぶつかつたわけだね」といつた。
— 木村荘八 『東京の風俗』 青空文庫
私は孫でもなく血縁でもないけれど、この方に亡くなられたことは心の柱をなくしたようで、悲しいともくち惜しいとも云いようのない気持でいっぱいだ。
— 桃の井戸 『日本婦道記』 青空文庫
僅かに寝所へはいって、燈を消して、母のおもかげを闇のなかに描きながら、「お母さま」と呼びかけるときだけが、その僅かな時間だけが、なにものにも代えがたい慰めでもあり、心の柱ともなって呉れたのである。
— おもかげ 『日本婦道記』 青空文庫
二十年来の信仰と修養を心の柱に、じっと、静かな面を保っていたが、ひとりでに、歯の根が緊って来るのをどうしようもなかった。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
「ほかのことなら、どのようなことでも御意に従いますが、こればかりは、わたくしの心の柱と打ち立てたものですから」 と、夫人は、いつに似げなく鞏固に、忠興の不機嫌が納まるまで、手をつかえたきり哀願をやめなかった。
— 細川ガラシヤ夫人 『日本名婦伝』 青空文庫
作例 · 標準
五重塔の心の柱は、地震の揺れを吸収する役割を持つ。
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寺の再建にあたり、心の柱となる木材が慎重に選ばれた。
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大工は心の柱の建て方に細心の注意を払った。
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