魔街
まがい
名詞頻度ランク #18538 · 青空 0 例
標準
den of thieves
文例 · 用例
中にはドイツ製の九谷まがいも交じっているようであった。
— 寺田寅彦 『異郷』 青空文庫
小紋まがいの裾を引擦った突かけ草履の脛も露わに、和尚と良助を突飛ばすようにして死骸の傍に走り寄ると……ワッ……とばかりに取縋って泣出した。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
足元からすこしだらだら下がりになり萱が一面に生え、尾花の末が日に光っている、萱原の先きが畑で、畑の先に背の低い林が一|叢繁り、その林の上に遠い杉の小杜が見え、地平線の上に淡々しい雲が集まっていて雲の色にまがいそうな連山がその間にすこしずつ見える。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
裏坪や台所などのスケッチを見ると、当時のB家のさまがいろいろ思い出されて、そのころからわずかに二十年の間に相次いでなくなった五人の親しい人々の面影を、ついそこらに見るような気がする。
— 寺田寅彦 『亮の追憶』 青空文庫
もし世の中が、あるがままがいいということになったら、人生は骨折りも努力もいりません。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
お桂夫人は知らぬ顔して、間違って、愛読する……泉の作で「山吹」と云う、まがいものの戯曲を、軽い頬杖で読んでいた。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
代官山の駅を下りて此方へ来る途中の古道具屋で、私も湯へ行ったり、髪結床へ行ったりして始終その前を通るのですが、そこで買ったといって見せられたのが、青磁まがいのような壺みたいなものです。
— 岡本綺堂 『久保田米斎君の思い出』 青空文庫
また、青蛇だとか、隼だとか、まるで動物園まがいの団体にも加盟しておらない」「何ッ……?
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫