朽ち葉
くちば
名詞
標準
decayed leaves
文例 · 用例
刈ったあとには茶褐色にやけた朽ち葉と根との網の上に、まっ白にもえた茎が、針を植えたように現われた。
— 寺田寅彦 『芝刈り』 青空文庫
源四郎はなお屋敷のすみずみの木立ちのなか垣根のもとから、朽ち葉やほこりのたぐいをはきだしては、物置きのまえなる栗の木のもとでそれを燃やしている。
— 伊藤左千夫 『告げ人』 青空文庫
もとより湿けのある朽ち葉に、小雨ながら降ってるのだから、火足はすこしも立たない。
— 伊藤左千夫 『告げ人』 青空文庫
朽ち葉のくさみを持った煙はいよいよ立ち迷うのである。
— 伊藤左千夫 『告げ人』 青空文庫
きれいに染め上がった朽ち葉色の薄物、淡紫のでき上がりのよい打ち絹などが散らかっている。
— 野分 『源氏物語』 青空文庫
などとこまごま注意をしてきたために、御簾を掛け変えさせ、あちこちの座敷の掃除をさせ、庭の岩蔭にたまった紅葉の朽ち葉を見苦しくない程度に払わせ、小流れの水草をかき取らせなど女王はさせた。
— 総角 『源氏物語』 青空文庫
乾坤を照し尽す無量光埴の星さえ輝き初め我踏む土は尊や白埴木ぐれに潜む物の隈なく黄朽ち葉を装いなすは夜光の玉か神のみすまるか奇しき光りよ。
— 宮本百合子 『秋の夜』 青空文庫
別して、老婆の目をひいたのは、その小屋の前に、腕を組んでたたずんだ、十七八の若侍で、これは、朽ち葉色の水干に黒鞘の太刀を横たえたのが、どういうわけか、しさいらしく、小屋の中をのぞいている。
— 芥川龍之介 『偸盗』 青空文庫
作例 · 標準
晩秋の山道は、一面の朽ち葉に覆われていて、踏むたびにカサカサと音がした。
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庭の隅に溜まった朽ち葉を掃き集め、堆肥を作る準備を始めた。
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朽ち葉の間から、小さな芽が顔を出しているのを見つけて春の訪れを感じた。
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標準
russet
作例 · 標準
彼女は朽ち葉のような、落ち着いた茶色のコートを上品に着こなしていた。
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西日に照らされた森全体が、深い朽ち葉に染まっていく。
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その古い着物は、長い年月を経て美しい朽ち葉へと変化していた。
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