廃都
はいと
名詞
標準
abandoned city
文例 · 用例
その結果として何年かの後には昔のロプ・ノールが復活し、従って廃都ローランの地には再び生命の脈搏がよみがえって来るであろうし、昔ローマの貴族のために絹布を運んだ隊商の通った道路が再び開かれるであろうと想像さるるに至った。
— 寺田寅彦 『ロプ・ノールその他』 青空文庫
面積や道具だての宏大な割に人口がきわめて不稠密な点からいうと、沙漠の上に捨てられてある廃都にも似かよっていたが、その魅惑的であり神秘的であり多元的である点については、沙漠に埋れている廃都などとは比すべくもない。
— 海野十三 『深夜の市長』 青空文庫
湖水の底に沈んだ廃都のような暗黒のビル街を縫って尋ねてゆくうち、求める丸の内第十三号館というのが漸くにして見つかった。
— 海野十三 『深夜の市長』 青空文庫
五 廃都東京 加藤武雄様。
— 芥川龍之介 『大正十二年九月一日の大震に際して』 青空文庫
次郎は、この廃都をわが物顔に、十二十と頭をそろえて、血のにおいに飢えて歩く、獰猛な野犬の群れが、ここに捨ててあった疫病の女を、宵のうちから餌食にして、互いに牙をかみながら、そのちぎれちぎれな肉や骨を、奪い合っているところへ、来たのである。
— 芥川龍之介 『偸盗』 青空文庫
月明りの仄めいた洛陽の廃都に、李太白の詩の一行さえ知らぬ無数の蟻の群を憐んだことを!
— 芥川龍之介 『侏儒の言葉』 青空文庫
月明りの仄めいた洛陽の廃都に、李太白の詩の一行さへ知らぬ無数の蟻の群を憐んだことを!
— 芥川龍之介 『侏儒の言葉』 青空文庫
ダヌンチオは「死の勝利」とか「廃都」などといふ今日ならば二流映画のやうな標題をつけて得々としてゐたところ、誠にある時代の文学青年を思はせるが、「ジヨコンダ」となると、歴史的固有名詞といふものは、どうしてかう常に堂々と標題向きであるかを不思議に思はせる。
— 岸田國士 『標題のつけ方』 青空文庫
作例 · 標準
かつて栄えた都市も、今では廃都と化し、静かに歴史を語っている。
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文明の衰退とともに、その都は廃都となり、忘れ去られた。
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発掘調査により、古代の廃都の全貌が明らかになりつつある。
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