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脇下

わきした
名詞
1
標準
文例 · 用例
そして杖を支へる木のやうに、松葉杖が少女の脇下を兩方からつり上げて丁度木とゴム製の玩具のやうにクルクル前の方に進んでゐるのである。
素木しづ子 三十三の死 青空文庫
此夕右脇下打撲、痛甚、加之咳痰に而平臥。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
しかるにその両脇下に三寸ばかりの小瓶一つずつあり。
猴に関する伝説 十二支考 青空文庫
そして、足早に、ずかずかと近寄ると、八郎太の右脇下へ、自分の肩を入れて「仙波っ、気を確かに」 と、叫んだ。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
足に気をつけて歩いているためか、間もなく脇下から汗が流れて来た。
横光利一 旅愁 青空文庫
矢代は抹茶を飲み終ってから卵形の壺を捧げるようにし、そして少し揺ってみると、たぶたぶとした水量の重みに脇下に爽やかな胴慄いを感じて頭を下げた。
横光利一 旅愁 青空文庫
峠に近づくに伴れて陽あたりが現れ、あの蒸汽が私の脇下の地面にあたると、霜柱の中には恰度私の草鞋が陥入る程の穴があいた。
牧野信一 剥製 青空文庫
」 胸に抱いていた人形を、左の脇下へ掻い込むと、右手を懐中へ捻じ込んだ。
国枝史郎 南蛮秘話森右近丸 青空文庫