詩韻
しいん
名詞
標準
文例 · 用例
著者はかつて「郷土望景詩」の或る詩篇で、一種の自己流な漢文調から、独逸語に似た詩韻を出そうと試みた。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
茶山集甲子の詩に「題文晁画山為石子道」の七律、丁丑の詩に「次梧堂見寄詩韻兼呈混外上人」の七絶、庚辰の詩に「題石子道蔵松島図」の七古がある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
栗園詩存に、「次清川菖軒七月三日剃髪詩韻却寄」の七絶がある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
(池上兄弟への消息)」 その生涯のきわめて戯曲的であった日蓮は、その死もまた牧歌的な詩韻を帯びたものであった。
— ――予言僧日蓮―― 『学生と先哲』 青空文庫
此に於てか門人後藤世張を随へ手抄杜韓蘇古詩三巻、詩韻含英一部と外史の草稿とを携へて京を発し淀川を下り、大阪より篠崎承弼に送られて尼崎に至り、雨には即ち淹留し晴には即ち行き広島に至りて父の墓に謁し赤間関に淹留すること半月、年々摂酒附商舟、磊落万罌堆岸頭、清※尤推鶴字号、駕人酔夢上楊州の詩あり。
— 山路愛山 『頼襄を論ず』 青空文庫
まるまると肥つた紳士が一人、「詩韻含英」を拡げながら、未だに春宵の詩を考へてゐる。
— 芥川龍之介 『春の夜は』 青空文庫
詩韻の解剖をやった。
— 宮本百合子 『広場』 青空文庫
河口氏、和歌をもってその一斑を模して曰く、喜麻拉亜の虎が岡なる朝ぼらけひかる雲間に雪山を見る 余、幼学詩韻的詩をもってこれに和す。
— 井上円了 『西航日録』 青空文庫