翁さび
おきなさび
名詞
標準
文例 · 用例
」 と、余念なさそうに頷いた――風はいま吹きつけたが――その不思議に乱れぬ、ひからびた燈心とともに、白髪も浮世離れして、翁さびた風情である。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
髯そゝげたる相好は、翁さびたる咲まひがほ、角さへみゆる額髮、髮はらゝぎて、さばらかに、風雅の心浮べたる――耳も山羊、脚も山羊――半獸の姿ぞなつかしき。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
しかし今は年傾いて、鬢髪も白くなって、やや翁さびて見られるのであった。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
翁さび、人な咎めそ。
— 折口信夫 『翁の発生』 青空文庫
国魂の社のけやき年をへて青袖のまひ翁さびすも 七月二十日には すもも祭 がある。
— 中勘助 『府中のけやき』 青空文庫