固練り
かたねり
名詞
標準
stiff consistency
文例 · 用例
きたない風呂敷に包んだ箱を肩に引っかけて、あま酒の固練りと云って売りあるく。
— あま酒売 『半七捕物帳』 青空文庫
「甘酒や、あま酒の固練り……」 物に魘われたように二人はぎょっとした。
— あま酒売 『半七捕物帳』 青空文庫
河内屋の露路を出てから、彼女はあま酒の固練りを呼ばなくなった。
— あま酒売 『半七捕物帳』 青空文庫
「あま酒の固練り……」 この声がしずかな夜の往来に冴えてひびくと、通りぬけた駕籠の一挺が俄かに停まった。
— あま酒売 『半七捕物帳』 青空文庫
それにさっき見ていると、あの婆さんの甘酒の固練りという声を聞くと、急に駕籠を停めさせてあっちのお武家が出て行った。
— あま酒売 『半七捕物帳』 青空文庫
二月のなかばの夕方に徳三郎が商売から帰る途中、浅草の広徳寺前でひとりの婆さんがあま酒の固練りを売っていたが、それはたしかにお熊の母のお綱であった。
— あま酒売 『半七捕物帳』 青空文庫
固練りのいいのを貰ったのがあります。
— 雷獣と蛇 『半七捕物帳』 青空文庫
友谷さんはかたねりの白粉を首筋につけている。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
作例 · 標準
練り歯磨き粉のような固練りの洗顔料を泡立てネットでこすると、濃密な泡ができた。
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壁を塗るための漆喰は、少し固練りにした方が厚みを持たせやすく、表情が出る。
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「この味噌は固練りだから、だし汁でよく溶いてから鍋に入れてね」
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油絵具の固練り特有の質感を活かして、力強い筆致で風景を描き出す。
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