渓見
けいみ
名詞
標準
文例 · 用例
最初の峠は随分嶮しく、且つ路が水の無い渓見た様な路なので歩きにくい事夥しい。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
おしなべて汽車のうちさへしめやかになりゆくものか渓見えそめぬたけながく引きてしらじら降る雨の峡の片山に汽車はかかれりいづかたへ流るる瀬々かしらじらと見えゐてとほき峡の細渓 秋の、よく晴れた日であつた。
— 若山牧水 『渓をおもふ』 青空文庫
朝ばれのいつかくもりて眞白雲峰に垂りつつ蛙鳴くなり下ばらひ清らになせし杉山の深きをゆけばうぐひすの啼くつぎつぎに繼ぎて落ちたぎち杉山のながき峽間を落つる溪見ゆしらじらとながれてとほき杉山の峽の淺瀬に河鹿なくなり 湖もいゝ。
— 若葉の頃と旅 『樹木とその葉』 青空文庫