家祖
かそ
名詞
標準
文例 · 用例
聞く煩悩即菩提、六塵即浄土と、呉家祖先の冥福、末代正等正覚の結縁まことに涯あるべからず。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
岩木川の橋を渡って、昨夜会面した諸君に告別し、Y君の案内により大急ぎで舞鶴城へかけ上り、津軽家祖先の甲冑の銅像の辺から岩木山を今一度眺め、大急ぎで写真をとり、大急ぎで停車場にかけつけた。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
岩木川の橋を渡つて、昨夜會面した諸君に告別し、Y君の案内により大急ぎで舞鶴城へかけ上り、津輕家祖先の甲胃の銅像の邊から岩木山を今一度眺め、大急ぎで寫眞をとり、大急ぎで停車場にかけつけた。
— 徳冨蘆花 『熊の足跡』 青空文庫
実際は幕権大磐石時代に淵源する水戸学の尊王と徳川家祖法の鎖国とが、時局にたいする副将軍的念慮から結合されたにすぎない。
— 服部之総 『尊攘戦略史』 青空文庫
現に、染井家祖先の手柄について、公儀の御調が始まつて居る最中です」 福之助は少しムツとした調子で答へました。
— 系圖の刺青 『錢形平次捕物控』 青空文庫
いずれも、エフィゲニウス家祖先より伝わる古代金貨だそうでありますが、当地においては、貨幣などは何の値打ちでもありません。
— 橘外男 『ウニデス潮流の彼方』 青空文庫
家祖が、稲荷の信仰者で、それに因んだものという。
— 吉川英治 『大岡越前』 青空文庫
……わ、わしは、御夫婦へも、お縫どのへも余りのことに、いつまでも、この面を上げ得なんだわいっ」 畳を打って、膝を、つめ寄せながら、「家祖、忠教、忠政様このかた、まだかつて、おのれのような無恥、腑抜け、不所存者は、ひとりも出したことのない家だ。
— 吉川英治 『大岡越前』 青空文庫