節榑
ふしくれ
名詞
標準
knotty wood or tree
文例 · 用例
八は節榑立つた不器用な指で、此の玉を捩つて開けたのである。
— 森鴎外 『金貨』 青空文庫
ファウスト己は足の草臥れぬ間は、この節榑立った杖一本で沢山だ。
— FAUST. EINE TRAGODIE 『ファウスト』 青空文庫
それと同時にステパンは節榑立つた拳を握り固めて夫人の顔の前で振つた。
— VATER SERGIUS 『パアテル・セルギウス』 青空文庫
ヨセフはそのわが子の躯を、その勤勉な性質を語り顔な大きな節榑立った掌に受けた。
— 小山清 『聖家族』 青空文庫
」 年寄りはそれは御苦労なこったという顔をしてうなずいて、その節榑立った指さきで、もとの同僚の遺児の頬を不憫そうに撫でた。
— 小山清 『夕張の宿』 青空文庫
読む人々も、恁くては筋骨の逞しく、膝節手ふしもふしくれ立ちたる、がんまの娘を想像せずや。
— 泉鏡太郎 『甲冑堂』 青空文庫
ふしくれだった黒い大きい右手には、先刻の菖蒲の花束を持っている。
— 太宰治 『令嬢アユ』 青空文庫
大の男が、あんな小さい弓を、ふしくれ立った手でひねくりまわし、百発百中の腕前になってみたところで、どろぼうに襲われて射ようとしても、どろぼうが笑い出しますし、さかなを引く猫にあてても描はかゆいとも思やしません。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
作例 · 標準
節榑だらけの古い木材は、家具作りには向かないかもしれない。
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その山の斜面には、風雪に耐えた節榑の木々が立ち並んでいた。
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彼は節榑の木を丹念に削り、美しい彫刻作品を作り上げた。
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