暾
暾
名詞
標準
文例 · 用例
おお見よ、また、 朝暾すでに朱なりだ。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
一大紅暾その幕中より躍出す。
— 大町桂月 『妙義山の五日』 青空文庫
そういう陰惨な夢と、その夢から覚めて見る窓外の紅葉黄葉の疎林と美しく昇る朝暾とは、対照の妙を得て効果的である。
— 上巻 『二都物語』 青空文庫
遠くの愛宕から西山の一帯は朝暾を浴びて淡い藍色に染めなされている。
— 近松秋江 『黒髪』 青空文庫
朝日は間もなくファウルホルンの一角から表われる、団々たる朝暾が岩角に登るや、空はエーテルのように引火して一斉に白光と化してしまう、もう湖水の方へはまともに顔も向けられない。
— 辻村伊助 『続スウィス日記(千九百二十三年稿)』 青空文庫
戦闘が終わって、城内の石垣の上や、門の扉に明るい朝暾が当たりはじめたころ、将兵が斬り合いの激しかった場所へ行ってみると、そこにもここにも獣の毛がちらばっている。
— 佐藤垢石 『老狸伝』 青空文庫
コノ日ヤ天気|牢霽、朝暾菊章ノ伝符ニ映ジ閃閃トシテ光アリ。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
急ぎ起きて『あかでしも朝寝しつ』と言ひ/\、衣整なつて『おん口占に酬いまつらむ、笑ひなしたまひそ』とて、『良夜更易盡、朝暾已上※、願如梁上燕、棲處自成雙。
— 蒲原有明 『『聊斎志異』より』 青空文庫